さらさらした強さ

 

私、わかっているだけでもトリガーがいくつかありまして。その引き金に触れちゃうと、体をぐいっと後ろに押された感じになるんです。

頭の中は綿がぎゅうぎゅうに詰められていって、何も考えられなくなる。息苦しさと喉のつかえを感じたり、体が宙にブワッと浮くような感じがしたりして。で、ちょっと怖いのが、目の前が歪んで見えたりもするんですよ。

 

体の感覚が失われていくと、まるで聴覚が失われたみたいに相手の声も届かなくなってしまうので、「この人大丈夫かな?」って思われているかも。こうなったときの自分の目線とか、反応とか、客観的に見てみたいものです。

 

 

たとえば子どもたちはたまに、いや頻繁に、無理難題を押しつけてくることがあります。

子どもですからね、しょうがないんですが。

思い通りにならなかったとき、子どもたちは自分の感情をこちらが怯んでしまうくらいに爆発させます。

暴言を吐いたり、ときに叩いたり蹴ったりもしてくる。

子どもたちの目的は、自分の思い通りにすることだから、子どもなりにとにかく必死なわけです。それがわかっていても、私の体は自分を守ろうと勝手に反応してしまうんです。

 

それで私がぼやぼやしていると余計に「ママ!わたしの話聞いてない!」となってしまい、子どもたちの怒りもエスカレートしていく。

 

そもそも私が解離人間だったとわかるきっかけをくれたのも、子どもの存在でした。母になったことで、今まで開けずに持っていた箱の蓋を開けてしまったんだと思います。

その箱には自分だけでは手に負えないようなドロドロした得体の知れないものが入っていて、育児を機に一気に溢れ出してきた感じです。

 

得体の知れないものは怖いですからね。

何をするかわからないし。

 

 

子どものせいにしたいわけでは決してありませんが、子どもの反応が「解離」を引き起こしてしまうことはある意味事実なんです。でもその子どものおかげで、私は自分のことが前よりも少しだけ見えるようになってきたのも事実。

このことは、傷つけるのも癒してくれるのも同じ人間なんだということを、改めて考えさせてくれます。

 

今にも消えてなくなりそうな小さくてもたしかな命を守りたいと思ったあの日から、私は私のなかにある「暴力」に目を向けられるようになったのだと思います。

 

強さを振りかざさないような、サラッとした強さをまとった人になりたいなあ。