そう来たか!と対峙する

 

「頭の中に何人も“私”がいて困ることってなにか」を考えても、大して困っていない気がするのは、私が色々忘れてしまうからなのだろうか。

基本的に、自分を守ろうとして生まれた“私たち”なので、明らかにこれは社会的にアウトでしょう?ってことはそんなにしないわけです(そんなには)。

 

解離性同一性障害と診断されている私。とはいえ、不全型なので、性格や年齢、性別がしっかり分かれているわけではなく、私の場合、それぞれの性格に名前もついていない(なんとなくでしかわからない)。境界が曖昧だから、その分共有できる部分は多いのかもしれないです(完全に分かれているよりは)。

 

面倒だなぁと思うことをしいてあげるなら、服装なんです。女性的な服装が好きな私もいれば、メンズライクな服装が好きな私もいて。たまに、ワンピースを着て出掛けて行って、途中で“私”の交代があったりすると、ちょっと厄介です。

ワンピースを着ている自分に耐えられなくなってしまうので。そうすると、全身に鳥肌が立ってきて、いてもたってもいられなくなるんです。

だから最近は、スカートを履かなくなりました。それが無難だし。平穏に過ごせるし。

 

でもたまに、「春だしピンク着たいな」とか「ワンピース着たいな」とか思うこともあるんですよね。

で、今年の春は「ピンクのペインターパンツだ!」と思ったんですよ。

たまにはね、普段着ない色もいいじゃないかと。他の“私”のことを気にして、着たい服を我慢するのもアレなんで。自分をあれこれ納得させて買っちゃったんですよ。ピンク色を。

 

それでね、ピンクをまとった私は娘にどうだろうかと尋ねてみたわけです。

すると彼女は鼻で笑って、

「なんか、変。おばさんみたい」。

 

もうね、一撃でした。いや、間違ってないし、合ってるんだけど。

もはや解離したら、性別が変わっちゃうかもっていう心配なんて問題じゃなくなってる!

内面が男だろうが女だろうが、どっちにしろ似合わなかった。

それだけ。

解離のことで頭でっかちになっていた私は、気づかされたんです。

そもそもの問題を。

まぁ、誰に何を言われたって、着たい服を着ればいいと思うんですけどね。