我が家にバリカンは置けない

誰しもが、開けてはいけない箱のようなものの一つや二つ、いや、それ以上を持っているのではないでしょうか。

かくいう私もその一人。開けたら即アウトな箱を、いくつか持っておりまして。その箱、いつ何時、どんなタイミングで空いてしまうかわからないんです。困ったもんで。

 

多重人格なりそこないの私は、まったく性格の違う「私」が何人かいて、得意な場面や関係のある場所によって前に出てくる「私」が変わる、そんなことを意図せずやっています。

 

たとえばAは、能天気で派手なものが好き。

Bは、悲観的で人付き合いが苦手。

Cは、真面目で完璧主義。

こんな具合に相反する性格たちが、入れ替わり立ち替わりする。でも、ここまで性格がハッキリ分かれているわけじゃないから、側から見ても何人も「私」がいるなんてわからないと思う。

 

「何言ってんだ。そんなわけあるかい」って思いますよね。えぇ、私も未だに思います。

誰だって多面性を持ってますからね。色んな感情があって、性格診断のように一括りにはできない。だからこそ、普通との違いがイマイチわからなかったんです。

でも、なかには破壊的な私というのがいまして。その私が担当している時間というのは、とにかくいつもキレッキレなんです。

で、自分の髪の毛を切っちゃったりするから、少し厄介で。ハッと気づくと髪の毛の山ができていたりする。恐る恐る鏡を見てみると、前髪がジグザグ。驚愕!みたいなことが実際に起こってしまう。

 

だから、バリカンは置けない。

 

いっそのこと坊主になっちゃえば、そんな心配はいらないのですが。まだまだ、そんな境地には至っておりません。