いざ、快適なシェアハウスライフへ

「おそらく解離性同一性障害の不全型ですね」そう告げられてから、2年ほどが経った。

漢字が11文字も並んだ診断名ですが、いわゆる多重人格ってやつです。

ただ不全型がつくので、多重人格のなりそこないみたいな感じだろうか。

 

この解離性同一性障害も、多重人格って言葉もなんだか自分がとてつもない大病を患ってる感じがして、あんまり使いたくないんですが。

人格って言われると、なんだか身構えてしまうし。

自分でさえそうなのだから、周囲は「私、多重人格なんです」なんて聞かされたらもっとギョッとしてしまうんじゃないだろうか。

まぁ、仕方ない。便宜上使います。

 

私の場合は不全型だから、完全には人格が分かれてなくて、境界が曖昧ってことみたいです。

それでも色んな価値観を持った私が何人もいるみたいで、境界線が曖昧だから情報を共有できたりできなかったりする。

たまにボロがでるけれど、周囲にバレなかったというか、脳みそがそんなことになってるなんて側から見てわかるはずないんですよね。「この人変わってんな」くらいには思われていたんでしょうけど。

なにより、誰でもうっかりしたり、白昼夢をさまよっちゃったりしますもん。何か支離滅裂なことがあっても、「ま、そんなときもあるよね」くらいにしか考えてませんでした。

 

私の場合は、情報共有も頭の中で声が聞こえるとかそういうんじゃなくて、スイッチが自然と切り替わるみたいな感じでやれていたわけなんです。

だから出産して精神的にボロボロよれよれになるまで、自分でもまったく気づかなかった。ある意味、のほほ〜んと生きてきたんですよ(ある側面では)。

つぅか、人間って、人間の脳みそってスゴくないですか。万能すぎ。自分を守るために、人格まで分けちゃうんだから。

とはいえ、その代償もやっぱりあるわけで…。それは追々記録することとして。

 

あるとき、カウンセラーさんに「あなたの頭のなかは、シェアハウスみたいな感じ」と言われて、ハッとしたんです。

そうか、私は今までどんな住人がいるかわからないシェアハウスに住んでて、面倒な住人トラブルに巻き込まれてきたんだな。いや、巻き込んでもきたんだな。

でも、今は少しだけ、どんな住人が住んでいるのか全貌が見えてきた。みんなが納得して快適なシェアハウスライフを送れるように、工夫してみよう。そんな気持ちを持ちはじめました。

だからこうやって、記録していく気になれたのだと思います。私たちがちょっとだけ生きやすくなるように。

この奇妙な頭の中を記録してみたいと、そんなことを思っています。